slingの健康日記

体と心の健康、たまに海外出張

シズラーとベニハナの想い出

どちらも米国資本のレストランチェーンで1980年代に日本に進出した。とくに、後者のベニハナは当時米国で一番有名な日本人と言われたロッキー青木さんの立ち上げたもの。残念ながらどちらもあまり良い思い出ではない。
新宿のシズラーに初めて行ったのはオープン直後の91年だったと思う。お客は沢山いたが待たされもせず、禁煙かどうか聞かれもせず、すぐに席に案内され、まわりはタバコの煙でもうもう。おまけに、隣の大テーブルでは立ち上げスタッフの会議らしきものが始まり、そこからも煙がもくもく。料理はサラダバーの野菜に溶かしバターを付けてたべるのがおしゃれな感じがしたが、何しろタバコの臭いと煙がひどくあまり覚えていない。当時、日本はまだまだ喫煙率が高かったが、「欧米では禁煙がブームで嫌煙権と言う概念もある」、と言うことがニュースで話題になっていただけに、米国資本の店にこういう扱いをされるとは思いも寄らなかったのを鮮明に覚えている。シズラーにはあれから二度と行っていない。

池袋のベニハナに行ったのはもっとずっと前で、85年頃だったと思う。「米国で有名になったベニハナレストランが日本に逆進出」と言う謳い文句で池袋のどこかのビルに店を構えていた。昼間、偶然、ビルの中でベニハナ店の前を通ったところ、何やらファーストフード的なカウンターがあって、コーヒーも飲めそうと言う雰囲気だったので、どれひとつ話のタネに、とコーヒーを頼むと、無愛想な店員が何と紙コップでぬるいやつを差し出して、それを結局、照明も消えた暗い店内で飲むことになった。マクドナルドのサービスを期待していた自分が馬鹿だったと思い知らされた。こちらもあれから全く行っていないし、そもそも池袋店はとうの昔に閉店になっている。
どちらも大して散財したわけではない(特に後者はコーヒー飲んだだけ)ので、文句を言える筋合いではない。でもどうして記憶に残っているか、と言うとその「愛想の悪さ」である。日本にはチップの制度がないのに従業員にチップ有のレベルの給与しか出さなかったのか、と思われるくらいだった。もうちょっと何とかすれば流行るのに、と思えて残念でならない。
95年頃、アメリカ・オレゴン州に行った際、コンビニ(ドラッグストア)のセブンイレブンに入って、同じ思いをした。店内が暗くてやっているのかやってないのか分からないくらい。ドーナッツを買おうとしたら、いつ製造のやらわからんのがケース内に山積みになっている。そして店員さんも無愛想で、商売をする気が全く無い。日本のセブンイレブンとは雲泥の差であった(既に東京では日本版セブンイレブンは開業していた)。この米国のセブンイレブンを見て、改造すればやれる!と直感し、日本流に仕立て直して大成功した、当時の社長さんには全幅の敬意を表したい。
ただ、その社長さんは既に退任されて、そのあとの人脈が続かず、昨今のセブンペイに見られるような体たらくに陥ってしまっているが、、、。