slingの健康日記

体と心の健康、たまに海外出張

「あのとき、そういうことだったのか」と気づく

大昔の自分に対する廻りの反応が、じわじわ良くなったりしたことを当時は、理由も何も、全く気にしなかったのが、何十年もしたのちに、突然、はっと分かることがある。忘れないようにメモ。

北の方で初めて就職する際の面談で、自分の何が良かったのか、どうしてF氏が採用してくれることになったのか、ずっと分からなかった。採用されて、ヘマばかりしていても大変、可愛がって貰っていた。それが何十年も経ってF氏も亡くなってから、ふと、面談でF氏に「どういう装置を使っているのかちょっと説明してみて」と言われた際、ホワイトボードにすらすらと絵を描いて説明したのが、そうとう好印象だったのだろうと言う気がして来た。ああいう質問で即座に細かいところまで説明できる人は意外といないのだ。あの説明をちゃんと出来たせいで「こいつを採用したらちゃんと装置を立ち上げてくれる」と思ってくれたに違いない。


中学校のとき、具合が悪くて長期欠席していた女生徒が隣に座ることになり、その女子はひょろひょろでいかにも具合が悪そうな感じであり、担任の先生に呼ばれて、面倒を見るよう(?)にと言われた。大したことは何もしてあげられないのはもちろんだが、冗談を言ったりして、ひたすら話しかけるようにしていたところ、クラスで「実はあいつはホントはとてもいい奴だ」と言う評判が立つようになって、何かの代表に選ばれたりした。それまで別にいやな奴と思われるようなことはしていなかったと思うが、積極的に良いことをしたせいで感触がはっきりと変わったのだと思う。
その病弱な女生徒を気に入っていたわけではなく、自分が気に入っていた担任から直接頼まれたからなのではあるが、、。件の女子生徒のその後は全く分からないのだが少なくとも勉強は出来たらしく、自分と同じ高校に入学していた。


もう一つ。小学校のとき、クラスの悪がきがある女の子の家に行って泊まるンだと言い出し、何人かが俺も、俺も、と言い出したので自分もじゃあ、昼間だけ俺も遊びに行こうかな、と言って付いて行ったところ、その子の母親が困ってしまっていて、何とかして欲しいと泣きつかれ、クラス委員だったこともあって「じゃあ、今日はみんな帰ること。いいね。」とその場を治めた。それから1年半以上経って、卒業式の後に開かれた親たちの懇親会で、その子の母親が自分の母親(生母)に丁寧に礼を言ったらしく、何も知らなかった自分の母親はたいそう驚いたらしい。
懇親会の後、母親が帰宅して曰く「お前、女の子を助けたンだってね?」。俺は人助けをしたことになっていたのか、、と当時、自分でもかなり驚いた記憶がある。