slingの健康日記

体と心の健康、たまに海外出張

産経新聞が無知をさらした悲しいニュース

時節柄、最近よく、産経新聞のオンライン版を見て、国際情勢や政治のことを色々な視点からわかろう(自分が無知なので、、、)としているのですが、その産経の記事で、アーチャーにとっては、大変悲しいニュースが目に入って来ました。オンライン産経新聞2010.9.30 06:32版(ニュース:国際)で、タイトルは「米17歳の少女、弓矢で200キロ超のクマを仕留める」です。いえ、別にslingが熊と鯨を比べてどーのこーの言いたいわけではなく、問題は本文で、、、

、、、さんは16ヤード(約14.6メートル)の距離から複合弓を引き、見事に矢を命中、、、

あちゃー!、やってくれてます。『compound=複合』と直訳しちゃったんですなぁ。今時の悪態言葉で「ググれカス!」とつい言いたくなってきます。ちなみに掲載写真は確かにコンパウンドボウでした。
人によっては「コンパウンドを複合弓って呼んだっていいじゃん」とおっしゃるかも知れませんが、通常、複合弓(composite bow)とは、リム部分を複数の材質を貼り合わせて製作した弓のことを指すようです。
【後記】LA-timesもYahooもNY-timesもコピペの記事なので、現地のオンタリオ(カナダ)の新聞記事を探しました。ここのBattleCreekEnquirerと言う地方新聞に、

オルムステッド(ジェシカちゃんの名字) killed a 448-pound black bear with a Matthews Passion bow and arrow set, designed for women, from a little over 16 yards away.

という記事を見つけました。マシュー・パッションはコンパウンド・ボウのメーカーのようですが、製品名Mathews Passionは、とてつもなく軽い弓(ポンド数ではなく、弓自体の重量)で、重さが3.6Lbsしかなく、女性向けに製作されているようです。ということは、おそらく、産経の記者さんは、mathewspassionをググって出てきた「compound bow」を複合弓と直訳してしまった可能性が高いと考えられます。う〜ん、「ググっテモワ・カンネー」の典型例か、、、な。